エアJ庭48!

開催おめでとうございます!

状況としては全然おめでたくはないけど、こういうエアイベントみたいなの案外楽しくて今ソワソワしてます。

何のことだかわからん、という方のために念の為書くと、

ついったでJ庭の主催様がエアイベント開催してるんですね

私もエア布忘れしたりしてるので、ついったでハッシュタグというのを辿ってみてください

#エアJ庭48 

 

続きから、今日無料配布する予定だったペーパー本文をまるっと

小説じゃないので恐縮ですが、おひまつぶしに

 

 

吸血鬼考、及び囈語

 

《ご挨拶》
 お手に取っていただきありがとうございます。
 サークル『はやしゆき』の、はやし☆ゆきといいます。最近この☆がどうにも恥ずかしく、単にはやしゆきと名乗ってなかったことにしたりしてます。どうぞよろしくお願いいたします。文字書きです。

《当サークルにつきまして》
 2015年から一次BL小説本を作って文学フリマ、JGARDENといった同人誌即売会に参加する活動をしてます。2011年から二次で小説本作ってたんですが、書けるものの幅を増やしたくて一次やってみよと思うに至りました。『上手い人は一次やってる』みたいな思いこみが先行してた感があります。実際は二次しかやってない上手い人はわんさかいるし、一次やってても上手くも何ともない私みたいのもいるわけですが。
 ジャンルは『人外』で参加させて貰ってます。と言っても割と定義が曖昧な感じのものを書いているので、最近友人から『怪奇幻想文学』にしてはどうか、というカッコいい案をもらいました。それもいいな。拙作がそれに該当するかは置いておいて、個人的に大好きです怪奇幻想文学。

 活動はオフ中心です。SNSの発展で作品発表出来る場はかなり広がったり自由になったと思いますが、どうしても印刷された紙の本が好きで作ってます。勿論、装丁デザインそのものが良かったり印刷屋さんのお仕事が素晴らしかったりというのもありますが、なんか昔っから『紙の束』というものに弱くて、綺麗な表紙絵のついた紙の束に惹かれてるようなところがあります。
 当サークルの本の装丁はすべて狛野(こまの)さんという方にやって頂いてます。二次で知り合った時に私の本の装丁をお願いしたことがあり、かつ狛野さん自身が一次の本も作ってらしたので軽率に相談を持ちかけ、幸い今に至るまで引き受けて頂いてます。当サークルの本をお手に取って下さった方の中には、装丁綺麗だったから見てみたという方が少なくないと思います。ありがとうございます。じゃんじゃん装丁に騙されて下さい。
 本のタイトルを決めて、狛野さんと表紙の仕様はフルカラーとか多色とかPPありなしとか紙を替えようとかそんな話をして、仕上がり想像してニヤニヤしてる瞬間が全創作作業中で一番楽しく、中身書くの自分か、と気づいてしまった瞬間ションボリします。
 ただ、タイトルモチーフ含め私の発案に狛野さんがまったく興味持てない、面白いと思える箇所が何もない、と判断した場合は容赦なく断っても良い、というルールに私の中でなってます。幸い今のところバサッと断られたことはありませんが、いつそうなるかわからない、という緊張感は常に持っていたいと思います。

《今回のペーパーの主題》
 ところで私は小説とは『思いついた嘘八百を書き並べても怒られないもの』だと常々思っているので、嘘書いたらダメな、日記とか今書いてるみたいな所謂コラム的な文章は全然書き慣れておりません。すぐ話盛りたくなっちゃうので。
 そんなわけで読みにくい可能性が高いのですが、一生懸命書くので良かったら暇つぶしにでも読んで下さい。
 では『ブログで書き始めた小説が事実上の失敗作になって連載第一回で頓挫した』というお話をしたいと思います。
 ちなみにはやしゆきが今現在やってるSNSはついったとブログ、ごく低頻度でpixivとなっております。以下。

 

blog / http://hayashiyuki.jugem.jp/(注:このブログのことです)
Twitter / @hayashihoshiyuk
pixivid/12253434

 どんなもん書いてんだ、と、ご興味もって頂けた際は是非覗いて頂けると幸いです。オススメはブログです。何故なら金を払って借りているので、変な広告とかが出ません。イベント前になると告知したりするので、是非たまに覗いてやって下さい。完売した本の収録話とか、ペーパーに乗せた小話とかもぺたぺた置いてあるので、実は読むところが割とあるブログです。
 このブログ、更新頻度がどえらい低くて我ながらもったいない、そうだ連載みたいなことを始めたら嫌でも何でも書くのでは? と考えて軽率に書き始めて即、第一回で頓挫しました。『千之くんと血を吸うおじさん』という、タイトルからしてそのままつけた感が否めない話なんですが、これが所謂『吸血鬼もの』の話になります。
 というわけで前置きが長々してしまいましたが、本題です。

《吸血鬼モチーフに対する一考》
『千之くんと血を吸うおじさん』が頓挫した理由を書く前に、現時点まででのあらすじ(数千字しかないんですが)を書きます。本文はまんまブログに晒したままになっているので、ご興味あれば。
 舞台は思い切り現代日本。ウー●ーイーツでバイトしながらモデル業での成功を目指す千之(ちゆき・26・受)。デリバリー先として訪れた怪しげな洋館に足を踏み入れると、ベッドで寝くたれていたのは壮年で洋装の吸血鬼だった……。
 という、軽く書いてみただけでも面白くないというかツッコミどころすらないというかなんの配慮もない設定です。悪くはないのでは? という意見もあるかと思いますが、良くもないところが大問題です。
 あまりに捻りもくそもない設定故に、自分でもとっとと話を進めてしまおう、と思ったのか千之はいきなりその絵に描いたような吸血鬼のおじさんに襲われます。どうやら千之からはおじさん吸血鬼を引きつけるめっちゃ甘いいい匂いがするらしく、あっという間にキスされ襲われ……という辺りで私自身が無理になり、頓挫しました。
 先に申し上げておくと、古典的な吸血鬼が嫌いとかそういうわけではありません。人外好きにとって吸血鬼モチーフというのは鉄板と言っていいんじゃないかと思ってます。太陽に当たれない、永遠の命、食事の代わりの吸血、何より顔が最強にいい。映画『魔人ドラキュラ』のベラルゴシ以来のヨーロッパ貴族的なイメージもあいまって、孤独で高貴でマントで顔のいい生物は元がリビングデッドとは思えない勢いで美しいもの、になったと認識してます。平たく言えば大好き。
 ちなみに私自身が妖怪とか人外モチーフに初めて触れた作品は、絵本を除くとたぶん『パタリロ!』です。巻末に入ってた怖い読み切りなんかもですが、魔夜峰央作品にはギャグ要素でも妖怪吸血鬼なんかの類が散見されました。どこかでそういう存在に親しみを感じてるのは、あのマンガのおかげだと思ってます。
 そういう方向に面白いならいいのですが、今回私が失敗したのは設定のふわふわ具合です。具体的に失敗した、と思う点が、以下。
ゝ朷貶法
具体的な吸われるもの
5朷豕澗Δ陵道
 ここいらをふわふわしたせいで、いまいちこう吸血鬼という超魅力的なはずのモチーフに浸りそこねてしまいました。
 ,砲弔い討蓮△發辰箸皀好織鵐澄璽匹福慍腓納鵑乏みついて穴あけてそこから流れてくる血を啜る』方式でいくのかいかないのか、決める前に書き始めてしまったのが良くない。腹を据えてこれをやるなら全然いいのですが、めちゃくちゃ迷ったままでした。
 この方式を採用すると、まず『血を吸う側も吸われる側も血を流している』という絵面が生まれます。血を吸う側は口端や牙などから吸った血が滴り、吸われる側は牙により肌の裂けた傷口から出血している、という図です。これは瞬間の絵としては大変いいな、人外ものの醍醐味だな、と思うのですが、今回の設定だとそのままどっちかが死ぬわけでなく、かつ『徐々に交流を深めていき、双方合意の上で血を与える与えられる関係を築く』という流れを予定しているとなると、話が変わってしまいます。現代的なライトな関係性とかやりとりをする予定のふたりがちょくちょく血塗れになる、というのはこれは浪漫よりは滑稽が勝つ。ゴシックホラーの薄暗さだからこそ輝く魅力的な設定を、いきなり現代照明の下に引っ張り出したが故の失敗です。
 それを解消するには△痢吸われるもの、を血以外の何かにするという方法があります。ちょっと古い言い回しだと人の精、わかりやすい単語に置き換えるなら『元気』とかそういうやつです。身体を傷つけるわけでなく実際の血液がやりとりされるわけではなく、吸われる側は目に見えない何かを吸われてゆるゆる衰弱していくみたいな。こっちの方が、現代設定でやるならまだやりやすいでしょう。ただこれをやるなら、今度はその吸引方法をきっちり決める必要が出てきます。肌が触れ合ったら吸われるのか距離が近いだけで吸われてしまうのか、それこそキスしたら吸われるのかセックスしたらなのか体液を飲むのか等等。たぶんここをちゃんと突っついていくと主題というか話の核みたいなのが生まれてもうちょっとちゃんとしたタイトルがつく……気がします。
 はもう論外で、洋館で背の高い紳士風の壮年男性、ってまんま魔人ドラキュラ型スタンダードでしかないのです。これを本当にやる気なら、出自から着てる服の銘柄から何もかもをきっちり決めて洋館のある場所もその謂われに相応しいゆかりの地にしてという作業が発生して然るべきなのに、単にちょっとボンヤリしたおじさんという性格のみ決めて走り出したりするから、そら頓挫もします。小道具も舞台装置も何もないところに男をひとり立たせて『古典的吸血鬼に見えるように演技して』と言う無責任な監督みたいなことをしてしまったと言うか。大問題として、小説を書くという作業は役者も脚本も大道具小道具も演出も効果も何もかも自分でやらないといけないので、結果劇団私が困り果てて頓挫したという感じです。おのれ脚本が悪い脚本が。

《おわりに》
 延々書いて、結局どこに着地したいかと言うと『吸血鬼モチーフはいつか絶対リベンジして書きたい』というところです。
 今のところJ庭に合わせて新刊を出すペースでやってきていて(今回はお休みなのでこのペーパー作りました)毎回タイトルには順番に数字をつけてます。これだと、どの順番で出した本なのか見失わなくて済むからです。とは言え必ずしも新作=クオリティが高いわけではないんですが。
 『初』から始めて2〜6まできたので、次は『7』のつくタイトルの本を出す予定にしてます。とりあえずこの数字が『10』になるまでのどこかで、やりたいです吸血鬼。頓挫ダメ。正直狛野さんが吸血鬼でどんな装丁作ってくれるかめちゃくちゃ見たい、というモチベで頑張ります。

 ああ難しかった。小説でない文章を書くのがこんなに難しいとは。これでも同人誌にフリートークというページが存在した頃からの古同人なのに。この読みづらいペーパーを最後まで読んでくださった方いらしたらありがとうございます。次の無配は絶対短編小説にしよう……。
 今回は世情不安定な中でのイベント開催となりましたが、次回秋には平穏の戻っていることを祈りつつ。
 はやしゆきでした。


 拙作タイトル並べておきます。全部BLかつ人外です。
 ご興味あれば是非お手にとって頂ければ幸いです。見た目がいいよ。
『逆行少年(初)』※完売
『二ツ目の獣』R18……人外×人間。悪魔に魅入られて延々ストーキングを繰り返されつつ、どこかでそれを受け入れている色白青年の話。在庫僅少
『骨の三日月』※完売
『猫町四丁目』……人間×人外。若き民朴訥俗学者と、居候の美形人外、聖一。彼らの住む猫町
『森の奥の5人の出来事』……世界観が人外の短編集。出てくるカプは人×人。森の奥に住む生き物たちは常に人の世界に好奇の目をむけている。
『カナリヤと六本指』『カナリヤと六本指・爾後』(上下巻)……『人ならぬモノに対して異常な強度を誇る人間』×『禍々しいモノに対して一切の耐性のない人間』という人×人カプ。

吸血鬼考、及び囈語
発行日 2020.0405
発行責任者 はやし☆ゆき
デザイン 狛野
http://k.koma1.nomaki.jp

き04a はやしゆき
 

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