作品についてその3

その3。

『骨の三日月』について

●骨の三日月

短編集、オムニバスときたので長い話を書こう、と思って作りました。これも確かタイトル途中で変わった気が。

タイトル決まらないと何も出来ない人間だと自分で思ってるんですが、最近割と途中でコロコロ変わるんでそんなこと言ってらんなくなってきました。

 

 ・医更木達(いさらぎ・とおる)について

『一日三時間だけ死体になる』っていうのがやりたくて作った人物です。思いっきりファンタジーというか非現実要素なので、そこをどう重たくするか軽くするか、みたいなのですごい苦労しました。キーワードだけ拾うとホラーっぽくなるので。

『死体になる』っていうのは所謂人でなくなるというか、モノになる、っていう感覚で最初進めてたんですが、死体なら腐る、とか、誰かが見たときに『怖いもの』っていう感覚を抱くとか抱かないとか、制約はいっぱいあった方が面白いのかなあなんて思って迷走して、ゾンビ関係の資料とか江戸時代の死体処理の本とか読んだりしました。登場人物そのものが少ないので、描写自体が出てくるわけでもないんですが達くんに関しては色んなこといっぱい考えたんですが、文章にし切れてないなという力不足を感じます。透明感のある人、にしたかったんですが逆に濁った気もしてます。

 

 ・鎖守結(さがみ・ゆい)について

 たしか、初売りのときの値札に『常識的異常者』とかなんとか解説つけた気がします。攻めです。左側です。が、達をカミサマにしてしまっている残念な左側なので今後も色々苦労するんだろうなと思います。

『お互いいないと生きていけない』にどう必然性を与えるかを考えてしまった結果、もう鎖守はそういう風に生まれついたってことにしよう、てなって、そこから雁字搦めっぽい苗字をつけました。さがみ、って音にすると普通の苗字だけどこの漢字はなかなかの厨二具合でちょっと気に入ってます。

カテゴライズするなら『一途』に入るのかな?と思いつつ、とりあえず気持ち悪いくらい好き、を目指して書きましたがやはり力不足以下略。長い話って難しいですね。

ビジュアルとしては目の端から鼻の先からツンツン尖がってる、って感じです。性格は尖りきれてない脇の甘い男です。

 

 ・目遠葵(まとお・あおい)について

 あぶらげをさらい損ねたトンビです。本心を見せないように生きてきた結果本心て何かな?ってなったチャラ男です。

 左側としては大変動かし易いというか、割とこういうタイプが自分では書き易いキャラクターだったので目遠が一番書いてて楽しかったんです。なのに今回失恋ポジションにしちゃったので苦労しました。

ちょっと引いた位置から物事を見ることでマウント取るはずが、引いた位置であるが故に負ける、っていう。引いた位置から見るタイプのキャラって、二次だと一番に好きになりやすいです。なので、二次だと当然勝ち組に持ってっちゃうので、あれなんで失恋してんのこのひと、って少々複雑な気持ちで書きました。一次創作なのに笑。

 本編書いてた時はあんまり失恋キャラって思ってなかったんですが、これの後に『おやつ食べていきて』っていう短編集出しまして、その中の『何それ』っていう話の中が、年下美少年にめっちゃ失恋失恋って連呼されてこの目遠がアッ俺失恋したのか、ってなる話で、それ書いてる間に私もアッこいつ失恋したのか、ってなりました。目遠のその後が若干気になる、という方は是非『おやつ食べていきて』もよろしくお願い致します。

 

ところで『骨の三日月』買って頂いた方に『既望』って話の載ったコピーのおまけ冊子つけてます。本編92と93ページの間の話だと思って頂けると幸いです。最初の方に作った分にはちゃんとタイトルが印刷されてたんですが、追加で最近お配りしてる冊子、もはやタイトルが書かれておらず謎の小冊子になってる可能性が大きいので、ぼちぼちこのブログに載せようかなあとも思っております。色々見づらくて申し訳ないです。

 

それにつけても、いつも私『入稿後鬱』っつって、入稿直後が一番気分が塞ぐんですが、この本入稿した直後は特にそれがひどくかったです。この本は表紙買いはしてもらえても、文章が拙すぎて誰も最後まで読んでくれないんじゃないか、ってずっとずっと思ってたんですがありがたいことに感想のメールを頂けたり、まさかのJガーデンのカタログ(42、のときです。お手元にあれば見てやって下さい)で紹介して頂けたりして、やっぱ無理矢理にでも本を1冊作るっていうのは大事なことなんだなあ!って実感しました。実感したけど相変わらず長いの書くのにはメチャクチャ苦労してます。

 

わあ!延々書いた。読んでくださった方いらしたらありがとうございます。

 

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