作品についてその2

既刊『二ツ目の獣』について。

これ読まなくても全然本編は読めます。

なんかよくわからなかったな?という場合はここを読むと……あんま解消しないかもしれませんが、一助に。

●『二ツ目の獣』について

『はやしゆき』発行2冊目の本になります。タイトルをわかりやすく数字つけとけば自分でも出した順番を忘れないだろう、という実に安易な発想で『二』がつく事が決まっていました。

当初のタイトルは『廃墟徘徊二周目』でした。やりたかったことは自分では何となくわかるんですが、なんと見た目の悪い笑。しっくりこない感に負けて、途中で『二ツ目〜』に変えました。装丁の狛野さんにも既に『廃墟』で仕様送ってしまってて、途中で変えてもらいました。

 

以下、本についての説明も書いてあったので、もうそのまま晒してみます。

私が、狛野さんに送ったやつです。

 

 『テーマ徘徊。老人じゃなくて放浪のよーな徘徊。

 前回と同じく短編数本構成なんですが、多分ビミョーに全体を繋げる……予定。

 それぞれ全部違う話で違うキャラだけど出発点が同じでぐるぐるしてるだけ的な。

 着地しないで決着もしないでふわっふわしたまま徘徊二周目に入るある意味生き地獄ですが明言しない感じで。

 地獄だって気づいちゃうと色々 辛いもんネ!

 今回キーワードは多分「寒いところ」です。具体的に出てくるもんが決まってるアイテムは「ツンドラっぽい雪原」「白いオオカミ」「氷山を眺める船」「廃墟のボイラー室」こんな感じです。あとホモね。毎度ホラー臭が消えないねでも全然ホラーじゃないんですよ多分……。お互いが好きだよ、っていうのと魂が勝手に惹かれあうよ、っていうのと命握ってるよ、っていうのは全部別物だけど発端は同じだね?みたいなことが書けたらいいな

 

毎回こんなメール文章送りつけても怒るでもなく、バカにするでもなくちゃんと汲み取ってくれる装丁師、狛野さん。ありがてえ。実は狛野さんは私より干支一周分も年下の方なんですが、とても落ち着きのあるちゃんとした大人だなあと毎度思っております。

キーワードが色々雑すぎる。

 

正直この本、振り返るの少々しんどいですが、一人反省会ということで書きます。

 

 ・王子とあくま ……登場人物 悪魔×王子

 やりたかったのは人ならぬものが人でしかないものをメチャクチャ溺愛して、それは単なる愛情とは呼べないけど決してただの執着でもないよ、ってことだった……と思います。『悪魔』っていう単語を使うのを躊躇して躊躇して、躊躇した末に『あくま』とひらがなにしました。よくないもの、っていうイメージよりは、人についてまわるもの、でも人ではないもの……みたいな、ちょっと曖昧な立ち位置が欲しくて色々曖昧になりました。

 

・この世の淵の温度 ……登場人物 カタチ×シロップ

 名前が決まらなくて困りました。大変わかりやすく言うならシロップちゃんは上の話の王子様に当たるので、下世話でありつつちょっと品のある……でも人扱いされない、みたいな、これまた曖昧な立ち位置だったので。

あとこの話は全体的にやりたい絵が前に出過ぎてて、それが自分で鼻についてしまって風景描写をガリッと削ったら色々わかりにくさばかりが残った気もしてます。さむい風景、というのがやりたかったんだね乙、という感じです。具体的には、観光で氷山近くで見る船です。あれをどっかテレビで観て、なんか地獄みたいだなあと思ったのがキッカケです。寒いのメチャクチャ苦手なんで。

 

・自転車屋は沈黙する ……登場人物 青年×秋里、自転車屋

 割と具体的にストーキングしてるパートですが、特に言い足すこともないパートです。余談として、この話書いてから1年くらい経ったあたりで近所に本当に自転車屋が出来て、そこのお兄さんが大変いい人で、ああこんな自転車屋さんが変態悪魔に絡まれたのか、と思うとなんだか申し訳ない気分になりました。 

 

・悪魔と王子 ……登場人物 悪魔×王子

 今回の本はとっちらかっているのだから、とっちらかったまんまにすべきだったのに強引にまとめに入った、という印象のパートです。もっと時間をかけて書くべきだったところを片足ケンケンで済ませたみたいなとこあって、一番振り返るのが辛い。あとエロが下手ですね。頑張るべき。自分でここがやらしいな、って部分をもっと精査していかないといけません。

 

 振り返ってみるとこの時のキーワードは『放浪』だったのかもと思います。

 話が飛んで恐縮ですが私、ジョニー・トーって監督の映画が大変好きで、放浪、というとこの監督の映画のタイトルが出てきます。英語にすると某音楽集団の名前になるのでアレですが。全然説明しない映画で、どこから始まってどこに着地するのかがわからないその迷い込み感がすごい好きで、その好きな感じだけを抱いて文章書こうとしてはよく失敗してます。

 

お読みくださった方いらしたらばありがとうございました。

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