爪の話

 

外見死ぬほど地味なくせに、爪だけは大体いつも賑やかにしてある。

10年くらい前に突然爪をめっちゃ綺麗にしてもらいたい、と思って渋谷のネイルサロンに行ったのが人生初ネイルだった。

そんとき何を考えていたのかはわからない。大体衝動でしか動かないのでわからない。

でも、なんとなく気分が晴れるな、という、オシャレというより魔除けに近い感じだった気がする。

黄色にして下さい、と言ったのも覚えている。

ジェルネイルだったから、気を使わなくていいのも楽だった。

ジェルネイルはすんごい頑丈で、何してもとれない。

と、思っていたら、どうやらそれは私の爪がジェルネイルとメチャクチャ相性がいいせいだった、というのは後から知った。

全身乾燥気味の自覚はあったけどどうも私の爪は本格的に乾燥してるらしくて、

ジェルを吸い込んで吸い込んで離そうとしないみたいな爪質らしい。カルシウム満点。

はやしさんの爪めっちゃ(素材として)いいですよ!みたいなことを教えてくれたのは、

そのネイルサロンで出会ったネイリストのエミコちゃんだ。

言うてネイルは金がかかるし、そうそう毎月毎月塗ってらんないよ、と最初は思ってたのに、

エミコちゃんの腕があまりに良くてハマった感がある。

魔除けのよーな、気分転換のよーな、アート作品を買うよーな、そんな気分。

そのエミコちゃんがやってくれる、爪の先っぽだけを塗るフレンチという基本的なやつの、曲線具合がめっちゃよくて、

エミコちゃんの曲線はすごいよ、えらいよ、曲線オブ曲線だよと褒めたら、

エミコちゃんはにっこり笑顔で、そこまで言われると気持ち悪いですね!と言った。

つくづくこのひとといると元気が出るなぁ、と思って今も毎月通っている。

 

 

 

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