面白いエンタメは本気で時間を忘れる

子供の頃はマンガを読んだりゲームをしたりアニメを観たり、

そういう時間というのはおそらく体感ゼロ分だった。

ほえーっとしているうちに夜が明けたり気がつくと学校が終わってたりした。

知らないことが多かった頃というのは幸せだ。

仮に誰かが『ああ●●?それって××のパクリだよ』などと言ったとしても、

××より●●を先に経験したのなら、鮮度では●●が勝つ。

私の場合初めて触れた額の向こう傷キャラがフェニックス一輝だったため「シャアのパクりだ」

などと言われても全然ピンとこなかった。今観ると面倒で大人げない兄、という部分とか色々被ってる気もするが、

一旦置いておく。

こうやって置いておくものが人生に多すぎる。

 

よく出来たエンタメは更にその鮮度を凌駕していくことがある、

ということをしつこくゲームオブスローンズの話で言いたい。

引き続き最終エピソードをちまちま観進めてハラハラしている。

既に薄汚れて死を待つばかりの大人なので、すぐアニメ観ながらスマホいじったり、

ソシャゲしながら小説書いたりとまあ集中力がない。

そんな大人が久々に体感ゼロ、を味わっている。面白い。前のめりに面白い。

個人的には一気に最後まで観たいところだが、前述した家族のハートが一日一話以上を許さない。

ガラスの貴公子か、などと妙に世代をチラつかせる話はやはり一旦置いておく。

それにつけても面白いゲームオブスローンズ。

所謂中世ヨーロッパ風(だと私が思い込んでいる)世界観、金髪の女王、騎士、射手たちそしてドラゴン。

これらは決して目新しいわけではない。ドラクエ以前から存在する『冒険ファンタジー』のお約束のものだ。

その空気感を知っているというだけの浅い私の脳に、その世界で生きる人の呼吸を教えてくれる。

巨大な敵との戦いに対する恐怖以上に、自分の人生に食い込んでくる『やな奴』の存在感。

もちろんいい奴もいっぱい出てくるけど、ついやな奴に振り回されてしまう。

まるで遠い世界の住人たちが体感するそうした葛藤は、思い切り共感出来る。

死んでもこんな目に遭いたくない、いや私だったらもう死んでる、という場面を、

選ばれし主人公らが鮮やかに駆け抜ける…と見せかけて突然脱落したりする。

なんて理不尽だ、なんて面白いんだ。

そしてこんなに面白いのに、一日一回は登場人物の名前をど忘れする。

忘れるのは時間だけにしたい。

 

 

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